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◆動物は自分の身体を環境に合わせて変えた |
ある動物学者のラジオの講演を、聞いた事があります。それは蟻ばかり食べるアリクイという名前の付いた動物を、取り上げた次のようなお話でした。動物園等で飼育されているのは別として何故日本にアリクイはいないのかと言えば、アリクイが一日で食べてしまう約6万匹の蟻を賄(まかな)うだけの蟻塚(ありづか)が日本にはないからだというのです。ですから蟻塚(ありづか)のいっぱいある南米にしか住んでいないというのです。そのアリクイは大きな蟻塚(ありづか)を一撃で壊してしまう強力な爪のある前足や、その蟻を一度に沢山捕まえる事の出来る70cmというとても長い、進化した舌を持ち、そして必要の無い歯は無くなったというのです。 |
◆魚は水をもって命とし、鳥は空をもって命とする |
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ですからその動物学者は『我々を取り巻いている自然は、我々にとって命である』と言いたかったのではないでしょうか?同じ様に、道元禅師は、魚と鳥を引き合いに出され『鳥もし空をいづれば、たちまちに死す。魚もし水をいづれば、たちまちに死す。魚は水をもって命とし、鳥は空をもって命とする』と教えておられます。魚と水は一つであり、鳥と空も一つであり、私とこの大自然も一つであるというのです。 |
◆人間は自分の好みに合わせて環境を変えた |
ところが今のような姿になってから人間は、文化と称して自分自身を変えずに周りの環境を変えて来て仕舞いました。今では、人間は、地球上の至る所に住んでいます。そのままではとても住めない南極にも、そして砂漠にも住んでいます。自分を変えずに周りの環境を、人間にとって住みやすい居住空間に変えて仕舞った結果なんです。 |
◆リモコン文化 |
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今日(こんにち)我々の生活は益々快適になり、豊かになっています。そんな中、我が家にもたくさんのリモコンがあります。テレビ、ビデオ、エァーコン等のリモコンはその場に居ながら、スイッチを入れたり、切ったり、音量を挙(あ)げたり、下(さ)げたり。チャンネルを変えたりという事が、遠隔操作で簡単に出来るんです。そのリモコン感覚が、テレビやビデオ等の電気製品にばかりでなく、人間に向けられますと、どうでしょうか?4〜5年前のテレビ・コマーシャルで、こんなのがありました。はっきりとは覚えていないのですが、チョッと太り気味の中年の女性が、ゴロンと横になって、せんべいか、なにかを食べながら一言(ひとこと)『父ちゃん元気で留守がいい』と言うのがありました。何か現代の文化を象徴しているような気が致します。 |
◆鉄砲と仏法 |
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自分を変えずに相手を変える事が、そして自分の好みに環境を変える事が、本物の文化といえるのでしょうか? |
◆本物の文化とは |
動物が何代も何代も、それこそ気の遠くなるような長い年月を掛けて自分の身体を自体形成変化させて来たように、我々も正々世々(しょうしょうせせ)、生まれ変わり、死に変わりして、自分中心の損か、得かという凡夫根性を、相手の、立場をも考えられる仏ごころに自体形成変化する必要がありそうです。 |
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