そして不思議なことに、数知れないイノチが一回も途切れる事なく、40億年という長い間、連続していたという事です。もし佐渡ケ島の『トキ』のように、一度でも私につながる一本の道が死に絶えて仕舞ったら、当然ながら、今の私は存在しなかったのでした。
又視点を変えて言えば、私は父母という2人の親から生まれ、その2人の親は4人の親、つまり私の祖父母から生まれ、その祖父母は、8人の親から生まれ、その8人の私の曾祖父母は16人の親から生まれ、そのように順々に10代逆上って行きますと、1,
024人の親が存在し、20代逆上ると、1,048,576人の親が存在します。
そのようにどんどん逆上れば、それこそ数限りないご先祖さまがおり、それによって今の私が存在しているのでした。又その数限りないご先祖さまのたった一人が欠けても、今の私の存在はありえないのでした。
今私がこの世に存在するという事は奇蹟であり摩訶不思議であるとしか言いようがないのでした。奇蹟とか摩詞不思議な事とは決して『超能力』とかによってスプーンを曲げたり、空中浮遊する事ではなく、数限りないご先祖さまが誰一人も欠けずに、そして40億年という長いイノチの流れが一度も途切れることなく、この私にまでつながって来たという事実の事であります。そのようなイノチのつながりをご先祖さまというのでした。でもこの事実は、我々にあまり実感出来ず、ピーンと来ないために『奇蹟だなぁ、不思議だなぁ』と改めて思えないのでした。 |