
お釈迦さまは、お生まれになると『天上天下唯我独尊』といわれました。我こそこの世において最も尊いのだと言うのでした。
それはお釈迦さまだけが『天上天下唯我独尊』として生きているのではなく、我々を含めた、すべての生きとし生ける物が『天上天下唯我独尊』として、この掛けがえのない、たった一つのいのちを、生きているという事でした。ですから、決してそれは、お釈迦さまの思い上がった、傲慢な考えから、出て来たのではなく、真実を見通した心眼(から、生まれ出たお言葉であったのでした。
現在の、少年の引き起こす色々な犯罪等もそうでありますし、又私自身の中にもある『私さえ良ければ、他人の事などかまってられない』という思い、或いは『他人の痛みを、全く無視した行い』そんな殺伐とした人間社会においては『我が身に引き比べて、物事を考える慈しみの心』がどんなに大切な事であるか?そんな事を、このお釈迦さまの『天上天下唯我独尊』というお言葉は我々に教えているようです。ですからこれを2,500年前の、お釈迦さまが言われた古くさいお言葉として、受け止めるのではなく、お釈迦さまが、現代を生きる私ひとりの為に、ワサワザ言われたお言葉なんだと、受け止めて行きたいものです。
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